東京から1100km。地方に在住しながらフルリモートで働く

 加藤貿易には、代表はじめ誰も一度も直接会ったことがないという社員がいます。福岡在住、今年の6月に加藤貿易にジョインし、フルリモートで働くデザイン担当の大石です。面接も全てオンライン、採用後の業務も全てオンラインで一度も出社機会がないため、おそらく会社がどのあたりにあるのかも知らないかもしれません。今回は、そんなフルリモート社員の声をご紹介いたします。

3割増しのテンションで臨んだ面接

いきなり暗い話になってしまいますが、コロナの影響で前職の会社が突然解散すると報告があって、心の準備もなく転職活動をすることになったのが始まりでした。まずは地元で転職先を探したものの自分の経験が活かせるところが見つからず、考え方を少し変えてみました。「コロナで急に世の中が大きく変化してしまったが、大きな変化があってもどこにいても働けるような力をつけたい」と。そうであれば、地元での就職にこだわらず、この時代だからこそフルリモートで働くことに挑戦してみてもいいのではないかと、視野を広げて探したところ、加藤貿易に出会ったのです。

加藤貿易の面接は全てオンラインでした。実はオンラインで面接を受けることが初めてだったので、ちゃんと相手の質問の意図を汲み取ることができるのか、相手の話をしっかり聞いていることが伝わるのか、間のとり方はどうしたらいいのかなど不安しかありませんでした。そのため、オンライン面接では普段の3割増しのテンションでリアクションを普段よりも大きくして、とても神経をつかいました。

自分の存在を認知してもらえるのか

加藤貿易から採用通知をもらって、フルリモート勤務となることについて働き始める前に色々と想像しました。一番大きな変化は、出勤がなくなるということ。これは、イメージしやすく実際に働き始めても想像通りという感じでした。むしろ自分にとって慣れるのに時間がかかったのは、フルフレックスという部分でした。時間のコントロールができるのかやってみないとわからないという感じで臨んだものの、勤務場所は家のままということもあって、仕事とプライベートの切り替えがうまくできず、最初のころは家の中でずっと仕事のことばかり考えており、正直しんどい状況でした。ただ、リモート勤務を始めるにあたって、部屋の中に仕事をするスペースというのを事前に決めておいたのですが、それが良かったみたいで、そのスペースから出たらプライベートモードに切り替えるようにしていったところ、1ケ月経った頃から自分の中でスムーズにオンとオフを切り替えられるなりました。

また、フルリモートで働くということについて一番心配していたことは、「自分の存在を認知してもらえるのか」ということでした。しかし、入社日にバーチャルオフィスに入ると自分の入社を歓迎してくれる垂れ幕がかかっており、嬉しさと同時に安心したことを覚えています。もちろん、業務のやり取りはチャットで十分できますが、バーチャルオフィスがあることで、人の動きなどが可視化でき、オフィスにいることを疑似体験できるのは心強いです。社員の誕生日には、誕生日おめでとうの垂れ幕がかかっていたりするのも、イベント感があっていいですね。

躊躇しないで自分から入っていくこと

他のメンバーとのコミュニケーションについて大きな問題は感じていません。最初は多少不安を感じていましたが、皆温かく迎えてくれて不安はすぐに吹き飛びました。

ただ、リモートという特性上、他の人が今どのような仕事をしているのかは一切見えませんので、「仕事の邪魔にならなかいか」と考えてしまい、雑談をしたくても声がけするタイミングがわからず、遠慮してしまっている状況ではあります。気軽に雑談ができるようになることが今後の課題ですね。躊躇せず飛び込んでいけるようになったら、リモート上級者と言えるのかもしれません。

フルリモートのメリットとデメリット

これまでは出社して働くということが常だったのが、リモート勤務になり通勤に時間をかけることが無くなりました。おかげさまで、子どもと過ごす時間が増え、家事ができる時間も増えました。子どもはまだ2歳で小さいので反響はありませんが、共働きの妻からはとても喜ばれています。一方で、家から出ることが無くなったので運動不足になりがちだと感じています。オフの時間はできるだけ外に出たりして気持ちを切り替えるのと同時に体を動かすようにしています。

フルリモートでも新しいことにチャレンジできる環境

長い間ECサイト運営担当者として携わってきましたが、加藤貿易ではECといってもデザイン中心のポジションをいただきました。これまでデザインは専門ではなかったので、「自分なんかでいいのか」「会社に利益を与えることができるのか」といった不安な気持ちが正直ありました。しかし、面接時から加藤代表より「ビジネスだから結果がもちろん重要ではあるけれど、加藤貿易ではその過程を大切にしている」と何度も言われており、実際に業務をしている今もその言葉どおり過程が重要視されていると実感しています。そのため、自分にとっては新しいチャレンジに向き合うことができていると思っています。

先日、加藤貿易にジョインしてから3カ月が経った節目で、デスクトップの整理をしました。その時に目に入ったのが、加藤貿易で仕事を始めて最初に提出したLP(ランディングページ)のデザイン案で、当時は精一杯の力を出して自分の中でも「いいもの」として提案したものでした。しかし、代表の加藤からは「これじゃ、まだまだダメだ」と言われ、その後ブラッシュアップさせていったのですが、当時はよくわからないままもがいて日々の仕事をひたすらこなしてきました。数カ月たって当時の自分のデザイン案を見てみると「たしかにこれじゃ・・・」と思えるようになったのです。こう思えるようになったのは成長している証ということでしょうか。

加藤貿易はレベルに応じて仕事が与えられるというよりは、最初からチャレンジさせてくれる環境があります。そのため、細かい指示が多く言われたことだけをやっておけばいいという環境とは全く異なります。最初はどこまで自分がやればいいのかわからないこともありましたが、次第に意識をあわせていけるようになりました。単純作業を繰り返す毎日とは違って、常に考えることを要求される環境であることを日々感じています。

フルリモートだからといって、不利益を感じたり仕事のしにくさを感じたりすることはありません。むしろ、フルリモートでも今まで経験しなかったことにチャレンジして成長できる環境が加藤貿易にはあります。地方にいる方も躊躇せず、ぜひ安心して飛び込んできてほしいと思います。

加藤貿易の当活動におけるSDGs目標

加藤貿易の事業に関わる一人ひとりが心身の健康を維持しながら、いきいきと働くことができる環境づくりに取り組んでいます。