濃厚な抹茶と甘酸っぱい苺のハーモニー
「伊藤九右衛門」の「お茶苺さん」は上薄茶用抹茶チョコレートでコーティングした中にフリーズドライした苺を丸ごと閉じ込めてあるトリュフで、形が使っている苺の形によって微妙に違うのが面白いところです。これは抹茶や苺の甘酸っぱさそのものの味も楽しんでもらうためにチョコレートを薄めにコーティングしているためで、表面には伊藤九右衛門自慢のお濃茶用抹茶をふりかけています。
お濃茶の抹茶は伊藤九右衛門の菓子にもあまり使われないほど貴重なもので、旨みが強い反面、苦味は少ないという特徴があります。コーティングに上薄茶用抹茶と共に使っているのはホワイトチョコレートで、癖が少なく、優しい甘さの100%国産のものとなっています。逆に苺は100%ポーランド産の苺を使っていて、色が鮮やかな赤で香りが強く、酸味もしっかりしていてホワイトチョコレートとの相性も抜群です。
江戸時代から現代まで受け継がれる名家「伊藤久右衛門」とは?
伊藤九右衛門は江戸時代後期からお茶作りをはじめ、現在の会社が設立されたのは1952年のことでした。質の良い茶葉にこだわっていることから宇治の生産農家と契約しており、手摘み一番茶だけを使用しているのが特徴です。しかもその茶葉は宇治の白川地区と宇治田原町の優良茶園のものです。摘み取った茶葉を新鮮なうちに蒸して荒茶(煎茶や玉露の原料)や碾茶(抹茶の原料)へと加工されているのです。 製造は経験豊かな職人がその日の気温と湿度を見ながら調整しており、一年中同じ味と香り、色のお茶を手に入れることができるように工夫されています。お茶本来の味を楽しむのはもちろんのこと、お菓子やお酒などにも取り入れています。なんとその数はスイーツだけでも200商品以上用意されています。さらにお茶の茶葉そのものの販売も含めますと、その数は300種類以上となります。
まとめ
こだわりの宇治茶を飲みたい人の間では知らない人はいないと言われるほど上質な茶葉を入手できる伊藤久右衛門ですが、宇治茶を使ったスイーツにも力を入れており、京都の四季やお茶文化などを大切にしつつも独創的な商品を販売しています。 そんな伊藤久右衛門のスイーツの中でも一度は食べておきたいのが「お茶苺さん」なのです。自慢の抹茶を2種類使い分けているだけではなく、抹茶とホワイトチョコレートを混ぜ合わせて苺をコーティングしており、ホワイトチョコレートは100%国産、苺は100%ポーランド産というこだわりようです。
伊藤久右衛門 宇治抹茶 トリュフ チョコレート