価値あるシンデレラコレクションを活用する「プリンセスミュージアム」について

加藤貿易は、商材にこだわることなく、情熱をもって何かを届けたいという思いを持った人とそれを必要としている人をつなげていきたいという思いがあり、様々な事業サポートを行っています。そのうちの一つにプリンセスミュージアムというものがあります。今回は、そのプリンセスミュージアムについてご紹介いたします。

プリンセスミュージアムとは、「プリンセス」をモチーフに、長年にわたり収集して来たアンティーク絵本とコレクティブルズを、歴史的、芸術的な価値の高い文化財として保存し、多くの方々に知っていただくことを目的として様々な活動をしていくプロジェクトです。このプロジェクトがなぜ、どのように生まれたのか、これからどう進んでいくのかを、プロジェクトの中心人物であるシンデレラコレクター・シンデレラ研究家・川田雅直 氏(かわたまさなお)に話を聞きながらお伝えしていきます。

プリンセスミュージアムのはじまり

プリンセスに興味を持ってコレクションを始めたきっかけを教えていただけますか

「よく聞かれることなのですが、実はシンデレラをはじめとするプリンセスが好きで集めていたというわけではないのです。私はグラフィックデザイナーを本業としており、自分自身の勉強のために見た事の無い物や自分が描けない物にとても魅力を感じ世界中の書籍やアート作品や雑貨などをデザイン資料として集めていました。

その中で特に絵本は、当時の有名画家が描いていたり、まだファッション誌がない時代でしたので衣装や家具などのデザインも最先端のデザインで描かれていて、全ての挿絵も刺激的でデザインの学びになりました。その中にはファッションから食事のシーン、また当時演奏されていた音楽だったり、絵本から当時の様々なことを知ることもできとても勉強になります。」

趣味で集めていたコレクションではなく、デザイン資料だったのですね

「はい、そうなのです。私は一度見て頭に入れた資料は段ボール箱に入れてしまい、ほとんど見る事が有りませんでしたが、あることをきっかけに、自分の持っているもの、そして自分ができることについて振り返る機会があり、その時に自分が持っている膨大な資料を整理していたら『シンデレラ』に関する資料がとても多く、その他にもプリンセスに関する資料もたくさん持っていることに気付いたのです。

コレクションに注目することになったきっかけを教えてください

「はい。それは、先程の自分ができること、自分が持っているものを見つめなおしたきかっけともいえる、あるボランティアが始まりです。私は2004年から今に至るまで成育医療研究センターのボランティア活動のお手伝いを続けております。そこではお庭の花壇にお花を植えたり、バザーをしたり絵本を集めたり、読み聞かせをしたりなどと様々な活動をしています。この成育医療研究センターには、沢山のボランティアの方達がいますが、ボランティア活動を重ねていく中で、退院後のケアも大切だと小児外科の先生からお話を伺い『子どもホスピス』の重要性を強く感じるようになり、日本ではまだ数少ない『子どもホスピス』の必要性を広める活動と、病気の子ども達やそのご家族に少しでも笑顔になってもらう為の活動をしたいという思いを持ちました。そして、自分にはどんな活動ができるのか、自分の活動を通じてどのような貢献ができるのか、本当に必要に迫られている貢献とは何なのかを何度も繰り返し考えたのです」

本当に必要に迫られている貢献とは一体何なのでしょうか。

「もちろん、絵本をそろえてあげることも子どもたちの笑顔や安らぎにつながったりしますが、今求められているのは重い病気や障害を抱えた子どもを受け入れる英国で誕生した施設を1人でも多くの人に知ってもらい日本でも広げていくことだと小児科医のドクターから話を聞かせて頂きました。」

啓蒙活動がプリンセスコレクションとどのように結びついていくのでしょうか。

「シンデレラを中心とした私のアンティーク絵本コレクションは、世界中から集めてきた貴重な資料です。その数は気がつけば3,000点を超えており、世界一のシンデレラコレクターとして誇れるものになっていました。実際に2018年にはシンデレラコレクターとしてギネス世界記録に認定されたほどです。この世界一を誇るコレクションを活用して、アンティーク絵本や雑貨の展覧会やイベント、絵本の復刻出版、オリジナルグッズの販売、講演会やワークショップの開催、コラボレーション開発などの活動を行い、多くの人に子どもホスピスの必要性を知って貰う活動とそこで得た収益の一部をボランティア活動に少しでも寄付出来ればと立ち上げたのがプリンセスミュージアムなのです」

プリンセスミュージアムの今と未来

プリンセスミュージアムの事業は今どのような段階なのでしょうか

「プリンセスミュージアムの活動趣旨にご賛同くださる企業様、美術館様、様々な方のご協力のもと展覧会やイベントを開催しています。具体的に申しますと、横浜人形の家からスタートした展覧会は、日比谷図書館文化館、東京富士美術館、ガラスの里美術館、軽井沢の絵本の森美術館などで、これまでに5回開催しており、延べ10万人を越える方々が観に来てくださいました。 また、京都国際映画祭ではコレクションの一つでもあるアンティークフィルムを再生した100年前の映画上映やオリジナルアニメーション上映をしたり、 『シンデレラが幸せになった7つの習慣』の講演もさせて頂いたりしております。ですが、まだまだその活動は手探りの状態です。人を集めることのできるコレクションはあり、それを応援してくれる人もいる。けれど、プリンセスミュージアムを一大プロジェクトとして、事業として進めていくという部分がまだ足りていないのが現状です。プリンセスミュージアムを始めた本来の目的を達成するためには、このプロジェクトをもっと広げていかなければなりません。私にはなかなか難しい部分ですが、逆にプロジェクトを実行させ大きくしていくことに長けている方達が世の中にはいます。そういった方達のお力を借りて、この事業を成長させたいと思っています」

プリンセスミュージアムの事業の成長が病気の子供達の笑顔を増やす社会貢献活動に結びついていくのはやりがいを感じられそうですね

「はい。ただ、社会貢献活動の一環ではありますが、それを全面に出すわけではなく、プリンセスミュージアムの世界観やコレクションに関心を持ってくださる方には、純粋に楽しんでいただきたいと思っています。お客様が楽しんでくださった結果、実は社会貢献にもつながっていましたというスタンスが、日本の文化や風土にも馴染むのだと思っています。ですので、プリンセスミュージアムの事業を牽引してくださる方は、社会貢献意識があればもちろん嬉しいことですが、何よりも『シンデレラが好き、プリンセスが好き、こういった世界観が好き』というお客様の気持ちが誰よりも理解できることが大事だと考えています。そのうえで、新たな企画を考え、周りを巻き込んで実行に移していける力が必要になります」

プリンセスミュージアム事業の未来をどのように描いていますか

「事業の中心となるプリンセス関連のアンティークコレクションは、世界でも類を見ない3,000 点を超える数を誇り、絵本、アート、音楽、バレエやミュージカルまたファッションから食材やデザートまで歴史的、芸術的にも価値の高いアイテムばかりです。まずはこれらのコレクションを体験することができるリアルなミュージアムである常設の美術館をつくります。そして、そこは間違いなく世界で初めての世界一のシンデレラ・プリンセスワールドになりますので、世界中の人に来てもらえるような場所にしていきたいと思います」

最後に、プリンセスミュージアムコレクションの魅力について、またその中心となるシンデレラの魅力について教えてください

「シンデレラの物語はいつどのように生まれ、なぜこんなにも世界中で愛され、ずっと語り継がれているのか、知っているようで知らないことが多くあるかと思います。その謎や未知の部分を紐解いていく鍵となるのがコレクションです。それらコレクションアイテムからは、300年続くシンデレラの歴史や文化、音楽など幅広く知ることができ、新しい気づきや発見に出会えます。その秘密や本質を知ると、これまでよく知っているはずだったシンデレラの見え方が違ってくるかもしれません。さらに様々な角度からシンデレラのストーリを深く理解することでシンデレラの知られざる魅力や物語の新たな一面を知っていただき、シンデレラの世界感を深く味わっていただけるでしょう。そして、シンデレラの生き方は、大きな変化に直面している現代の私たちにとって示唆に富んだもの。ぜひ多くの人に知っていただきたいと思います」

 

 

現在、加藤貿易では、このプロジェクトの中心となってくださる方を募集しています!

シンデレラをこよなく愛する方、価値あるコレクションを後世に伝えていきたい方、新たなエンターテインメントを創り上げたい方、ぜひプロジェクトの中心となって事業を牽引していってください。情熱をお持ちの方、お待ちしております。

※ご応募は、Wantedlyよりお願いいたします。

加藤貿易の当活動におけるSDGs目標

加藤貿易の事業に関わる一人ひとりが心身の健康を維持しながら、いきいきと働くことができる環境づくりに取り組んでいます。